2011-01-01から1年間の記事一覧

復旧では悲劇を繰り返す

遅々として進まない感はあるが、政府の震災復興計画が徐々に決まり始めた。 その内容について、見逃せない誤った方針がある。津波を防ぐ対策として、高さ10数メートルの防潮堤を築く、というものだ。この件は前にも書いている(減災対策で想定する津波の高さ…

首都高ビオトープのこだわり

最近ではいろいろな企業ビオトープが存在するようになった。先日視察と報告会があった、「見沼田んぼ首都高ビオトープ」もその一つである。首都圏の中にあって残存する数少ない自然地域の見沼田んぼに、横断する形で高速道路が建設されたのだが、その桁下と…

トキ・コウノトリが舞う世の中に

先日、関東地域の首長・5市長と、国土交通大臣への要望を行った。要望を行ったのは、「コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム」。 トキやコウノトリの野生復帰を通して、自然再生と地域振興の両立した持続可能な社会の実現することを目的として、平成…

野田総理の答弁

私は大抵、国会会期中は中継を見ているのだが、久々におっ!と驚くことがあった。 9月15日に行われた参議院本会議で、輿石氏(民主党幹事長)からの質問に対する野田首相の答弁である。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

国際フォーラム終了のご報告と御礼

日本生態系協会主催の国際フォーラムが13日、多くの方にご来場いただき、盛況のうちに終了しました。講演者の方々、来場者の方々、並びに開催のために労を尽くして下さった方々に深く御礼申し上げます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

減災対策で想定する津波の高さ

遅々としながらも、いろいろな方面で震災復興が進められている。 大津波。これが今回の震災で最も大きな被害を出した災害だ。(福島原子力発電所の事故の被害はまだ未知数だが。)大津波と聞いて思い浮かぶのが、まだ記憶に新しい、7年前に起きたスマトラ島…

挨拶

今、東日本大震災と原発事故をきっかけに、私たち日本人は、自分たちが生きている社会について、将来について、その在り方を見直しています。 私たちは、このまま経済的な「豊かさ」を求めてひたすら走り続けて、本当に幸せになれるのか。起こってしまったこ…

原発を止めなければならない、3つの理由

3.11から半年になろうとしている。原発事故当事者である日本は、いまだに原発の是非で大きく揺れている。 一方、ドイツは5月に原子力発電所の停止を表明した。なぜそう決断したのか。その理由を確かめるために、私はすぐドイツへ渡った。そして、メルケル首…